推しのライブを観てきたオタクの妄言ポエム集

推しのライブを観てきた。

以下は正気を失ったままのオタクが綴る限界ポエムなので、合法のシャブを浴びておかしくなってしまっているんだなぁ……という憐みの目をもって読んでもらえると互いの精神のためにもいいと思う。

なお、このブログではたくさんの「推し」の話をしてきたように思うが、今日の記事にある推しは全て「実在している成人男性」を指す。彼の名前は(いささかばかり気恥ずかしいので)伏せさせてほしいし、特定できたとしても胸の奥にしまっておいてほしい。

 

 

言いたいことは二億個ほどあるのだが、とにかく、めちゃめちゃに良かった。

何から書けばいいのだろう。良かったポイントを項目化すれば伝わるだろうか。

 

1.推し、あまりにもプリティ問題

読んで字のごとく、あまりにもプリティだった。

実は私は恥ずかしながらこれまで生で推しにあったことがなく、生きて動いている推しを見るのがほぼ初めてに近かったのだが、断片的な写真や動画から推察できるプリティ度の100000000000000000倍はプリティだった。

まず肌が白い。訳わからんくらい白い。前世は白雪姫だったのか?と思わざるを得ないほどに白い。思わずキンブレを握る自分の腕を見下ろしてしまったし、美白に向けた努力の意味を真剣に考えてしまった。

そして小さくて細い。全体的にサイズ感が♡小鹿ちゃん♡という感じで、あれはたぶん関取の私がタックルしたら肋骨くらいなら折れるんじゃないだろうか。ちなみに挙動も♡小鹿ちゃん♡という感じだった。21歳男性なのに。私(22歳女性)はトロールに育てられました!という感じの挙動なのに。

 

2.セトリが神

どんなにいいコンサートでもセトリがゴミだと「でもセトリゴミだったな……自担の顔は宇宙一良かったけど……」という気持ちにならざるを得ないが、セトリがマジマジのマジで良かった。

推しは結構いろんなジャンルの歌を歌ってくれるので、どういう歌が多いかな~とアルバムなどを聞きながら考えていたのだが、きゅるるん♡みたいな歌もバラードもオラついたロックも聞けて良かった。お得セットじゃん。

特にアンコールのセトリがKING OF GODで、これ聞きたい!と思っていた曲を聞かせてもらえたので本当に良かった。聞きたい曲を聞けたコンサート、絶対に最高の思い出になる説。欲を言うならもう何曲か聞きたい曲はあったが、公開が結構前なのでやらないだろうなとは思っていたし、ここ1年くらいの曲の中ならベストに近いセトリだったと思う。

ただオラついたロックで「頭振れ!!!!!!!!」と煽られた時は素直に困惑した。ヘドバンと縁のない人生を送ってきたオタクの立場も考えてほしい。一応振ってみたはいいが、終始「これは違うのでは……?」という疑問がぬぐい切れなかった。

 

3.シンプルに歌が上手い

歌を生業にしている人間の生歌が100パーセント上手いのかと問われると、まぁぶっちゃけそうじゃないよね、と言わざるを得ない。

そりゃあ人間なのだから調子が悪い日もあるだろうし、アイドルなんかは特に顔面が最大のセールスポイントなのだからビジュさえよければ多少音痴でも許容範囲だなと思えるのだが(※個人の意見です)、それはそれとして歌は上手い……というか、元音源に近いに越したことはないとも思う。許容範囲だと思えはするけどやっぱりソロパートがぐだぐだだったりすると聞いてて笑っちゃうときもあるし。

その点推しくんはよかった。歌声は音源とほぼ変わらなかったし、そんな体でそんな声量出る?ってくらいしっかり声が出ていた。滑舌もめちゃくちゃによくて、セリフの多い曲もきちんと歌いこなしていた。個人的にはオラついた曲での聞きなれないがなりが格好良くて好きだと思った。喉を潰さないように気を付けながら今後もたまにやってほしい。

 

4.ファンに向き合う姿勢

営業と言われればそれまでなのだが、本当に、本当に最高の男だった。

1曲目で小さい体でステージ中を駆け回って端から端まで手を振っていて、その時点で「ファンサが厚い……」と感動していたのに、そのあとも事あるごとに手を振り、飛び跳ねる。小さいことではあるが私たちがコーレスや歌に挑まねばならないときにはその都度きちんと教えてくれるのも自担の「みんな歌おうぜー(適当)」に慣れ切ったオタクには新鮮な挙動だった。可愛い。

あと観客に語り掛けるときに「みんな」じゃなくて「きみ」という言葉を選んでいたのも良かった。3000人近い観客がぎゅうぎゅうに押し込められた会場で、彼が「きみ」という言葉を選ぶとき、それが1/3000の私に向けられた言葉であるような錯覚が起こって、なんだか堪らなく泣きたくなることがあった。整理番号2260番台の私が彼から見えているわけはないのだけれど、あの時私と推しくんは確かにつながっていた、と、思ってしまった。ちょろいオタクなので。

 

5.アンコール

突然だが、私はコンサートの類でよく泣く。

生まれて初めて参戦したJのコンサートではラストの某曲でぼろぼろ泣いたし、キン〇リ(シンデレラではない方)のライブでは推しでもない香〇美タイ〇くんのソロ曲のイントロが流れた瞬間泣いた。あん〇んぶる〇ターズのライブでは毎回推しユニが登場するより先に気持ち悪いくらい号泣しているので、推しユニが出てきたときは逆に冷静になっているレベルだ。

だからまぁ、今回も泣くだろうなと思っていた。事実バラードではうるっと来たし、何ならバラードじゃなくても「生きてる……」と思って涙ぐんだり「優しい歌は世界を変える わかる あなたのことだよ……」と思って涙ぐんだりしていた。でも意外と涙はこぼれなかった。視界が揺らいで、鼻の奥がツンとして、それでおしまい。

なんだ、泣かずに済んだじゃん。

そう思った私がぱんぱんに腫れた目でりんかい線に乗り込む羽目になったのは、ひとえにアンコールのせいだった。

アンコールを受けて登場した推しくんは、歌うより先に話し始めた。こんなに大きな会場にこんなにたくさんのファンが集まってくれて嬉しいということ。前回のワンマンライブから1年経って、成長した分できることも自由にできないことも増えたこと。たくさんの人に見てもらえるようになった分、思うようにいかないことだとか、自分の声が上手く届かないことが増えてしまったこと。この1年も、それより前の人生も、たくさんつらいことがあったこと。頑張った意味ってなんだろうって思ってしまうことがあったこと。でも今はメンバーやファンがいるから何度生まれ変わっても自分になりたいと思うしファンがいるから頑張れていること。

気付いたら泣いていた。会場もみんな泣いていたと思うし、推しくんも時折言葉に詰まっていた。あそこまですすり泣く声しか聞こえないライブ会場を私は見たことがない。嘘であってほしいくらい悲しい話をしているのにたまに困ったように笑う推しくんが悲しくて、それでまた泣いた。それはもう、我ながら引くくらい泣いた。

楽しいライブでそんな話をする?という意見もあるかもしれない。お涙頂戴の茶番劇じゃんと思う人もいるかもしれない。

でも私はそもそも推しくんの勇気ある告白を知って彼を応援すると決めた身なわけだし、今回もファンに対して誠実に向き合おうとしてくれたんだろうな、と好意的に解釈するちょろおたなので、聞かせてくれてよかったなという感想しかない。

「これからもきみがいるから頑張れる」「絶対にここよりもっと大きなところへ連れて行く」

好きな男がそう言ってくれたから、泣いた甲斐もあったと思う。

 

何を書けばいいのかわからなくなってきた。とにかく、最高に楽しかった。それが言いたかったのだ。

推しくんがもっと大きな舞台へ連れて行ってくれることを楽しみに、これからもしがないオタクとして推しくんを応援していきたい。それが今の私の素直な気持ちだ。