支持率が上がらないので飛び出しようがない

推しの誕生日会で出た「牧場物語キミと育つ島ではその辺に生えているカラフルな草を食べると体力が回復するので私たちは牧場主のくせに卵や牛乳を口にすることはほぼなく毎日のように草を貪り食っていた」という話題でめちゃくちゃ盛り上がったので、帰りがけに閉店時間間際のブックオフに駆け込み「とびだせ どうぶつの森」を購入した。

キミと育つ島が見当たらないが故の苦肉の策だったのだが、これが想像以上に面白かったので、2019年の夏を迎えようとしているこんな日に敢えてとびだせどうぶつの森、通称とび森の話をしたいと思う。

 

これを読んでくれているオタクはどうぶつの森シリーズをプレイしたことがないかもしれないので、一応簡単にゲーム内容を説明しておこう。

どうぶつの森シリーズは、引っ越し先の村で貝やら魚やら虫やらを乱獲して売り飛ばし、溜まったお金で借金を返済したり村の環境を整えたり住民たちのお願いを叶えたりする、基本的にはそれだけのゲームだ。私の母は「拾い乞食ゲーム」と呼び続けているが、現代だとそれはNGワードな気がしてならない。

ゲーム内の時間は現実世界とリンクしていて、ゲームを放置すれば雑草は生えるし家には黒いアレが出る。住民の間で死亡説が流布したりもする。心配してくれているなら誰か家まで来てくれればいいのに。ベッドで寝てるから。

 

そんなどうぶつの森シリーズのひとつが上述したとび森なわけだが、とび森はすごい。私のどうぶつの森に関する記憶はDS版の「おいでよ どうぶつの森」で止まっているのだが、比べ物にならないほどすごい。

基本的に私がかつてプレイしていた「おいでよ どうぶつの森」には「労働」という概念がない。チュートリアルでは一瞬だけたぬきち(半強制的に借金を背負わせてくるタヌキ)の店で働かされるが、そのあとの私たちは無職だ。フリーターとかでもなく、単なる無職。

しかしとび森での私たちは一文無しの無職ではない。なんと「新しい村長」として村に迎え入れられるのだ。主人公の「人違いだ」という主張を1ミリも聞いてくれない村ではあるが、秘書のしずえちゃんは可愛いし、住民たちもめちゃくちゃ歓迎してくれるので悪い気はしない。

ちなみに本物の新村長からは

「ダルかったからバックれちゃった☆がんばってね☆」

みたいな感じの手紙が届く。私たちの暮らす村は穏やかなスローライフを楽しむための場所なので見逃したが、ここが殺戮ランドなら貴様の命はなかったからな

 

ちなみに、今はまだ住民からの支持率を上げる段階で足踏みをしているので正式な村長には就任できていないのだが(前村長、引継ぎくらいは済ませてから引退するべきでは?)、正式に村長になると公共事業を発注できたり条例を制定できたりするらしい。

費用は自腹というのが気になるところだが、「おいでよ」時代の私は「なぜ無職の私が自腹で村の環境を整えているんだ……?」という疑問を抱きながらプレイしていたので、この公共事業制度は本当にありがたい。私が村長だというなら村の環境を整える意味も分かる。でも税金でやってくれ

 

その他にも南の島へ行けるようになっていたり(自宅のローン一段階目完済と正式就任が条件らしくしばらく行けそうにない)村の北側に商店街が形成されていたりして、「とびだせ」で私が数年間暮らしたふじ村がいかに僻地だったのかということがよく分かった。

なんと素潜りまでできるらしい。ふじ村では釣竿を振り回すことしかできなかったのに。

 

とにかくしばらくは南の島でのバカンスを満喫するために住民に媚を売るとのコミュニケーションに励むことにしようと思う。マジでめちゃくちゃ面白いから「おいでよ」で記憶が止まっているオタクは一度プレイしてみてほしい。。